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June 10, 2012

ボストン美術館展

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この迫力ある龍の図は、チケットにも図録の表紙にもなっている奇才・曽我蕭白の雲龍図。

実際の作品に顔を近づけて観ると、一段と筆使いの大胆さや迫力を感じ取れる。

今回、初めて知った蕭白という人。作品にはかなりバラエティに富み、繊細なタッチに見えるようなものもあれば、なんと大胆なと思うものもあったり・・・

蕭白という人がかなり型破りな生き方をしたようで、それがそのまま作品に表れているのだろうか。
以前から代表作として知られている「楼閣山水図屏風」が右隻と左隻が同人物の作とは思われないほどの違う出来映えで、蕭白の酩酊の度合いの違いが一双の屏風に現れているのかもしれないなどと評する人もいるほどで、まさに奇才と言われる所以なのだろうか。

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これも蕭白の作。
中国唐代に、莫大な財産を破棄したあと、郊外の庵で竹製品を売って生活していたという隠者の様子を川で洗濯をする娘の足に気をとられ、法力を失った久米仙人に見立てて描いたという。画中の衝立にある蕭白のメッセージも見落とせない。

ボストン美術館の日本コレクションを、一堂に集めて鑑賞できるのは、多分これが最後だろう。
駆け込みで、友人に促され、早起きをして出かけた甲斐のある展覧会だった。

明治時代に政府に依頼を受け、日本にやって来たフェノロサは日本美術への開眼によって、東京美術学校の設立などに尽力した。
また偉大な日本びいきの大コレクターであったビゲローは、パトロン的存在として、かなり重要な経済的支援という役割を担った。
そして東大でフェノロサに学んで強く影響を受け東京美術学校の設立などにも関わった岡倉天心。

そんな人々のおかげで、日本美術が西洋にも広く知られ評価が高まるようになって行ったのだとか・・・

保存状態も素晴らしい作品たち。

仏画・仏像・吉備大臣入唐絵巻・平治物語絵巻・中世水墨画・刀剣・染織・近世絵画・etc・・・

本日(6月10日)が最終日。
お時間のある方は是非!

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