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August 16, 2006

ユナイテッド93

060812_united93 見たい映画があるからと、珍しく次女から誘われた。

この映画の基となった実際の出来事は余りにも強烈に私の心に宿されたままだが、映画に関しては白紙の状態で特別期待もしていなかった。

9・11・・・その日の朝、テロの犯人たちが部屋の中でコーランを朗誦しながら心を落ち着かせようとしている様子が映し出される。
並んで跪き、頭を床につけアッラーに祈ったあと、一人旅をする若者といった感じで次々と街の雑踏に吸い込まれて行く。

テロリストを含め40人の乗客と乗務員が乗った93便は空港混雑の為に大幅に離陸時間が遅れ、8時42分に離陸した。その直後8時46分に1機目がビルに激突をした。
もう少し空港が混雑していたら、離陸する前にそのニュースが伝わっていたら・・・そう思うと、93便はもしかしたら助かったかもしれない・・・運命の皮肉。

遺族や軍関係者、航空管制官などの膨大なインタビューを基に作られたというこの映画は、機内での様子や航空管制センターの緊迫した様子など、まるでドキュメンタリーかと錯覚を覚えるほどで、いつの間にか5年前のあの日のTVをリアルタイムで見ている気持ちに戻っていた。
キャストも実際の管制官がその役で出ていたり、乗客は良く似た俳優達を起用したらしいのでより臨場感を増していたのだろう。

当時、2機がビルに激突、1機はペンタゴンへ。もう1機はピッツバーグに墜落したという事くらいしか私には印象がなかった。その後も9・11の事がいろいろと取り上げられていても、あのリアルタイムで見ていたビルの崩落場面の衝撃的映像が頭から離れず、最後の1機については余り思いが及ばなかった。

最後の30分間の乗客たちの勇気ある行動。何となく情報としては知っていたが、映像で再現されると、その場で目撃していたような気持ちになり、手に汗を握っていた。
監督はドキュメンタリーを中心に活躍しているポール・グリーングラス。彼の手腕だろうか、消失してしまった事実を蘇らせて、より強い映像を心に焼き付けてくれた。
少なくとも私はこれで、あの日の出来事の全てを一生忘れる事はないだろう。

誰もが分かっているラストシーン。突然映像が真っ白になり、音も消えた。それまで張り詰めて見つめていたものが、プツンと切れ、同時に涙が溢れ出た。

テロに屈しない。政治家たちは声を揃えて叫んでいるが、93便の乗客たちの勇気ある行動を、世界中の国を動かす人たちはどう見ただろうか。

August 13, 2006

読書の夏

本屋が好きで、本も好き(???)。
但し、好きなくせに本をそれほど読んでいない。
その一番の理由は読むスピードが凄く遅いのに、本屋で読んでみたい本にめぐり合うと買わずにはいられなくなり、つい買い込んでしまう癖がある。

読みたいという願望があるから購入する。そしてすぐに読める状況ではないからどこかに積んでおく。そしてある時、同じ本を2冊買っていた事に気づく。そこまで本に投資しておきながら、中々読むまでに至らず、ベッドサイドは本の山状態。
それもミステリーとか、好きな作家の作品というだけで購入してしまうので、本を読んでお利口サンになったり、人間性を高めたり、感動の嵐といった類の本とは無縁のジャンルばかりが増えている。

Akaiyubi つい先日は「東野圭吾」の「赤い指」を私としては異例の速さで初読破した。
余りにもセンセーショナルな電車の中吊り広告。その1枚のキャッチコピーと画像で大体のイメージが掴めてしまった。
面白かった・・・という言い方が当たっているかは疑問だが、息もつかせず,イッキ読みだったから、本としては成功なのだろう。
でも、何だか2時間ドラマを見ているような感覚。
多くの問題を抱えるある家族と、刑事たちの人間らしさと対比させながら、現代社会を風刺している・・・といったところか。ハードカバーで買ったことを少し後悔している。

今日も本屋を覗いたらその本が一番目に付く場所に大量に平積みされていて「直木賞受賞後第一作」と張り紙もしてあり、多分、間違いなくベストセラー作品となるだろう。
その側に「第135回直木賞受賞三浦しをんの最新刊」と書かれた本も、うず高く平積みされていて思わず手にとってみた。 
直木賞や芥川賞って、出版社サイドの思惑がらみのお祭り事みたいなイメージがあるから、全く興味がわかないのだが、作家自身にとっては重要なことなのだろうな・・・

Sion そんな事を思いつつも「三浦しをん」のエッセイ「三四郎はそれから門を出た」も初体験してみた。
自らを活字中毒といい、本が大好きな人らしいから、そんな人がどんな本を読みどんな感想をもつのか興味を抱いた。
買ったばかりで拾い読み中の中でいくつか目を引く箇所を発見!

読後感というものは人によりかなり違うものだが、しをん女史は「桐野夏生作品」に対して、ほぼ私と同じ感性で捕らえているようで、思わず親近感を覚えてしまった。

あぁ~もっと本を早く読めるようになりたい!
そうすればもっと沢山の本を読むことが出来るはずなのだ。
そんな事を考えながら、本の山を少し崩しながら整理し始めてみたら懐かしい本が出てきた。
アン・モロウ・リンドバーグの「海からの贈りもの
友人からプレゼントされた本だったが、今ではいつでも読み返してみたい大好きな一冊となっている。
Mad もう一冊は内藤ルネの「こんにちは!マドモアゼル
この本のことは以前に書いたが、先日DCの娘が里帰りしてきた時に「あの本を見てみたいな」と言われ、その時は見つからなかったのだ。
47年前のオリジナル本と2年前に出た復刻版の二冊。両方を手にとって、又も感激しながら頁をめくっているから、本の山は当分片付きそうにない。

短い夏季休暇ではあるが、昼間は友人とランチをしたりショッピングをしたり、夜は読書と部屋の片付けをしたりと、バカンスの楽しさを満喫している♪

                    

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