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May 28, 2005

桂文治さんのこと

DVC00086 爽やかな乾いた風が、銀杏並木の緑の葉をサラサラと音を立てて通り抜ける。その木漏れ日の下を、日傘を差し、仕事に行くときのセカセカした足取りではなく、ゆったり、ノンビリ歩く。あぁいい気持ち・・・

恒例の美容院でのヒーリングタイムを過ごし、身も心もすっきりすると、なんだか血液までもがサラサラに流れているみたいな錯覚を覚える・・・

オナカも空いたし・・・ご近所の金魚坂へランチに・・・

しばらく振りだったが、社長以下、フルメンバーが笑顔で迎えてくれた。

『近いうちに又落語のライブをやろうと思って・・・』と社長のお嬢さん。

以前、この不思議空間で桂文治師匠がライブをされた事があった話は聞いていた。そのライブは行かれなかったのだが、そのあと、数年して、カウンターで中国茶を飲んでいたときに、偶然文治師匠が入って来られた事があった。確か暑い頃で、いかにも涼しげな絽の着物にパナマの中折れ帽を被り、あの大きな目をクリクリさせて、私の隣の席に「よいしょ」という風に掛けられた。

社長にご自分で描かれた「金魚の絵」を持ってきたのだった。師匠は南画も上野美術館で何度も特選になるほどの腕前!

社長を待つ間、30分以上も、まるで寄席で喋っている時と同じように、扇子をパタパタ、楽しくお話をして頂いた。歌舞伎にもとても詳しくて、いろいろな役者の台詞回しを真似て、次々と披露して下さり、さすが!落語芸術協会会長だなぁと関心した事を思い出した。

今でも、店内にその南画は飾られているが、師匠はもう亡くなられてお逢いすることはできない。あの時、本当に偶然ではあったが、隣に座ってお話をすることができたのは落語大好きな私にとっては、『ものすごくラッキー!』な事だった。

「これから高座に上がる」とおっしゃって、社長と入れ替わりに店を出て行かれた。

あのイタズラ坊主がそのまま大人になったような風貌と喋り方・・・

昔の東京にはあんな粋なオジサンが沢山いたなぁ~

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